- こんにちは、香川大学DX推進研究センター助教の油谷です。
香川大学はDX推進に一定の成功を納めています。なぜ成功できているのか、その秘訣はDX推進の戦略検討や実働を担当している我々も十分に理解できているわけではありません。
今回はその秘訣を探るため、香川大学のDXラボで2024年度に学生リーダーを務めた前田悠作さんにお話を伺います。
学生
【DXラボスタッフに聞いてみた】学生リーダー 前田悠作

情報化推進統合拠点助教 油谷知岐

DX推進研究センター DXラボ学生スタッフ 前田悠作
※インタビュー内容の一部はMicrosoft Copilotを用いて自動要約し、一部修正を加えたものです
自己紹介
油谷:こんにちは、今日はお時間いただきありがとうございます。まずは簡単に自己紹介をお願いします。
前田:こんにちは、前田悠作です。DXラボには、2022年度から学部4年生で参加しました。香川大学大学院に進学した後もDXラボでの活動を続け、2024年度は、DXラボに参画している学生スタッフの働きを取りまとめたりする学生リーダーを務めました。
油谷:ありがとうございます。では早速、DXラボでの取り組みについてお聞かせください。
DⅩラボへの参加に至った経緯
油谷:前田さん、DXラボに参加した経緯ってどうだったんでしょうか?
前田:学部3年生の時に、先輩たちからローコード・ノーコードツールを用いたシステム開発ハンズオンをしてもらって、その後、指導教員の八重樫先生からDXラボに参加しないかって声をかけてもらったんです。その時、大学院に行くなら入っておいたほうがいいよって言われて、実際に自分も大学院に行きたくなった理由がDXラボの活動を見たからだったんで、参加しました。
油谷:なるほど、先輩からの影響もあったんですね。
前田:そうですね、先輩らから特に勧められた記憶はあんまりないんですけど、先生からの後押しが大きかったと思います。
学生リーダーとしての苦労
油谷:学生リーダーとしての苦労ってどんな感じでしたか?
前田:まずは均等に学生スタッフにタスクを振り分けるのが難しかったですね。どのタスクをどの学生に振ったら一番いいかって考えるのが大変でした。
油谷:具体的にはどういうところが難しかったんですか?
前田:現場で働く学生とタスクを下ろしてくれる職員さんとの間で、タスクを受けるかどうかの判断や、現場が動きやすいようにタスクを噛み砕くところが悩みでした。
油谷:それは大変ですね。具体的な例とかありますか?
前田:例えば、システムに機能を追加するかどうかの判断とかですね。
学生スタッフ定例ミーティングでの役割
油谷:学生スタッフ定例ミーティングってどういう目的でやってたんですか?
前田:毎週木曜日に1時間程度で開催していて、学生全員がどれくらいのタスクを持ってるかとか、活動時間を確認したり、技術的な相談を全員でやってました。
油谷:技術的な相談って具体的にはどんな感じですか?
前田:例えば、AI(人工知能)の活用方法とか、標準化のためのモジュールとか、APIの技術的な相談などがありました。
油谷:それは役立ちますね。学生同士の技術共有も重要ですね。
前田:そうですね、学生スタッフ定例ミーティングで技術共有することで、全員が同じ目的に向かって活動できました。
DXラボでの成長
油谷:DXラボでの活動を通じて、どんな成長がありましたか?
前田:開発スタッフとしての成長が一番大きかったです。関係者の話を丁寧に聞いたり、UX(ユーザエクスペリエンス)を意識することの重要性を学びました。
油谷:具体的にはどんなことを学びましたか?
前田:ユーザの要望をそのまま鵜呑みにしてシステム実装すると失敗することを体験しました。要望を聞いた上でどう作ったらいいかを考えることの重要性を学びました。
油谷:それは貴重な経験ですね。リーダーとしての経験にも活かされていましたか?
前田:はい、開発メンバーとしての経験がリーダーとしての経験に繋がりました。どちらにも共通するのは現場の悩みを理解することが重要であるという点です。
まとめ
香川大学のDXラボの成功は、学生リーダーとしてのタスク振り分けや技術共有、開発スタッフとしての成長が大きな要因でした。
これらのノウハウを他の大学でも活かせるように発信していきたいと思います。