学生便覧チャットボットとは?
学生便覧は、学生が修学や学生生活をおくる上での諸規定と案内など様々な内容が記載された便覧です。学生便覧は入学時に冊子が配布され、Web上にも公開されていますが、求めている情報を探すために多くの手間や時間がかかり、学生による活用を妨げていることが香川大学では問題視されていました。この課題を解決するために開発されたのが、「学生便覧チャットボット」です。
「学生便覧チャットボット」は主にPower Virtual Agents を用いて開発されました。「学生便覧チャットボット」は、香川大学の学生便覧に記載されている「こんなときは…Q&A」をもとに回答可能な問い合わせに24時間365日、自動で回答します。また「学生便覧チャットボット」への問い合わせの内容をもとに、担当者が「学生便覧チャットボット」の回答内容を充実させることで、さらに多くの問い合わせにも対応させています。
ドキュメント
ダウンロードボタンより,下記のデータ一式が取得できます
- 案件シート
- 展開手順書
- データ構造シート
運用担当者と開発者
- 学生生活支援課職員
- 矢谷鷹将(DXラボスタッフ)
運用担当者メッセージ
学生便覧?何かもらったような…どこかにあるような…そんな学生さんが多いのではないでしょうか。
それもそのはず!入学式に配布される多くの資料、冊子のうちの1冊なので….
しかし、その学生便覧には多岐にわたる情報が満載であり、困ったときに助けてくれる1冊なのです。
たかが235gの冊子ですが、毎日持ち歩くには…そんな気持ちに対応するため、学生便覧チャットボットの運用を令和4年の6月から開始しました。
学生にとっては、365日24時間いつでも利用可能で、質問や疑問を持ったときに即座に対応してくれ、柔軟なサポートを受けることができます。また、運用開始により、学生の利便性の向上だけでなく、運用担当課の職員の負担も軽減されています。
台風時の対応について、チャットボットで応答できている歴を見ると関わった担当者として嬉しく思いますし、これからも困ったときのチャットボットとして機能するようメンテナンスに励みたいと思っています。
学生便覧チャットボットは、大学が学生サポートを向上させ、効率化するための有力なツールではないかと思っています。(学生生活支援課)
開発者メッセージ
チャットボットの導入では、網羅的に問い合わせに対応できるような回答精度が求められる場合もありますが、本システムでは運用担当者と開発者が連携しながら、段階的に回答精度を向上させていく方針がとられました。
導入初期段階では主な問い合わせにのみ対応可能なチャットボットに対して、運用担当者がチャットボットへの追加登録データを作成し、開発者がデータの追加登録をおこないます。この作業をスピード感を持って、複数回繰り返すことにより、段階的に回答精度を向上させます。
内製開発に取り組む中で、運用担当者と開発者のスピード感のある連携がおこなえた事例だと考えています。(矢谷)
開発環境
- Microsoft Power Virtual Agents
- Microsoft Power Automate
- Azure AI Language
- Microsoft SharePoint
資料
- システム動作図(トリガー,フロー)