大学情報ダッシュボード(教育情報)とは?
香川大学では、ホームページ上で学部・学科の名称や学生数などの教育情報を公開しており、そのためのデータの収集・集計や確認に時間を要していました。加えて、部署ごとに教育情報(例:学生マスタデータ)が管理されており、データの一貫性の確保が人に委ねられてきました。香川大学の教務システムには多くの教育情報が蓄積されているものの、現状ではそのまま活用するのが難しいケースもありました。
そこで、教務システム内の教育情報を活用することで工数削減とデータの一貫性の向上を実現できると考え、教育情報の集計・公開を支援する「大学情報ダッシュボード(教育情報)」が開発されました。
大学情報ダッシュボードは主にPower BIを用いて開発されました。大学情報ダッシュボードは、毎日決められた時間にデータ取得APIを通じて教務システムからデータを取得し、Power BIで教育情報の集計・可視化をおこないます。これにより、いつでも最新で正確な学部や学科数、学部学生数や修士学生数などを確認できるようになります。
また、一貫したデータを扱えるようになることで、教育情報を活用する業務の質を向上させる効果も期待できます。
システムダウンロード
本システムについてはダウンロード提供を予定しておりません。
開発者
- 米村 拓海(DXラボ学生スタッフ)
- 山本 遥希(DXラボ学生スタッフ)
開発者メッセージ
これまで教育情報の確認・公開には約1週間かかっていましたが、システムの導入により数分で完了できるようになり、データの一貫性も向上すると考え、開発に取り組みました。
しかし、教務システムから取得したデータを扱う際に、取得したデータをPower BIで直接参照できないことや、大量のデータを処理する際に時間がかかるといった課題がありました。
取得したデータをPower BIで参照できない課題に対しては、データをSharePointフォルダに保存し、そこから参照することで解決しました。
大量のデータを処理する際に時間がかかるという課題に対しては、SharePointフォルダ経由でデータを参照する方法を採用したことで、数千件のデータを約10秒で処理できるようになりました。
今後も学内の情報を有効活用し、さらなるダッシュボードの開発に取り組んでいきたいと考えています。
(米村、山本)
開発環境
- Microsoft Power Automate
- Microsoft Dataverse
- Microsoft Teams
- Microsoft Power BI
資料
- システム動作図

