落とし物管理システム「KadaMikke」とは?
香川大学では、以前落し主と落し物を管理する者 (以下管理者と呼ぶ)が落し物を一緒に探していました。
落し主は落とし物が届いているのか、直接大学に行き問い合わせる、もしくは電話で問い合わせる必要があり、管理者は落し主の落とし物の保管場所を探すために各部署の保管場所に何度も連絡する必要がありました。この課題を解決するために開発されたのが落とし物管理システムが「KadaMikke」です。
「KadaMikke」は主にPower Appsを用いて開発されました。「KadaMikke」によって、落し主が大学を訪れる必要や、電話で問い合わせる必要がなくなり、いつでもどこでも落とし物を確認できるようになりました。
また、管理者は落し物を探すために他部署に連絡する必要がなくなり、落し主一人で落とし物を探すことができるようになりました。
ドキュメント
ダウンロードボタンより,下記のデータ一式が取得できます
- 案件シート
- インポートマニュアル
- データ構造シート
運用担当者と開発者
- 成重 伸明(学生生活支援課職員)
- 米村 拓海(DXラボ学生スタッフ)
運用担当者メッセージ
学生からの「忘れ物をしたけど、どこに行けば良いのかわからない」「誰に聞けば良いのかわからない」「大学に行かないと保管されている忘れ物が確認できない」などの声。
また、職員からの「管理しているそれぞれの部署に電話確認が大変」「そもそも、忘れ物の管理が大変」などの声。
そんな両者から聞こえる不満の声を吹き飛ばすのが、落とし物管理システム「KadaMikke/カダミッケ」です。
登録画面は必要最低限の情報入力のみで、シンプルに登録できることを基本線として設計してもらったため、誰にでも使いやすく、手間も労力も省けて、一石数鳥のシステムです。運用後のシステム改修にも迅速に対応してもらったことで、利便性も向上し職員の業務効率化にも繋がっています。
バラバラに管理されていた落とし物が、Web上では一元化でき、落とし物の回収率も向上しています。また、このシステムからの波及効果も見込め、大学におけるDXの先駆け的な存在であり、末永く使用できるシステムになりました。(成重)
開発者メッセージ
このシステムを開発するにあたり、システムのプロトタイプを落とし物の管理者の方に見ていただき、フィードバックを受けながら改善をおこなって来ました。
落とし主が指定しておいたカテゴリに落し物が登録されたとき、落とし主に通知をする機能は、運用する中で落とし物の管理者の方からフィードバックを受け、後から追加実装された機能です。必要最低限の機能のみ実装することを意識した結果、他大学でも利用していただけるシステムになりました。
今後も運用担当者の方やシステム利用者の方々のフィードバックを受け、より良いシステムとなるように尽力します。(米村)
開発環境
- Microsoft Power Apps
- Microsoft Power Automate
- Microsoft SharePoint
- Microsoft Outlook
資料
- システム動作図(トリガー,フロー)